君が眠る時には
それに、あおを見てるからわかる。
あおは雪ちゃんのことが好きなんだと思う。
このままじゃとられちゃう。
でもあおは押しに弱いから、今ならまだ取り戻せるはず。
雪ちゃんに取られる前に何とかしなきゃ。
そう思った私はあおに告白することにした。
退院予定日まであと3日。
大丈夫。
きっとあおは私の気持ちに答えてくれる。
そう信じよう。
10時ぴったりにあおが私のところにやってきた。
……。
あれ?
まって、なんでいるの?
少し扉があいていて、その隙間から雪ちゃんの姿が見えた。