君が眠る時には

「その……高校生にみえたから、こんな時間に何してるのか気になって…」


「で?」


「えっと、うん、気になった」


は?それだけ?


それだけで私に声をかけたの?


なんて迷惑な人…。


「ごめんね。お節介だったかな」


心の声は顔に出ていたみたい。


男性は困ったように笑った。


「そうね。てかあなただって、こんな時間に何してるの?暇なの?」


ついでに嫌味。


だって、この人、なんかムカつくんだもん。


そんな気分になるのは、すべての大人を信用していないからなのだろう。


「僕は、これが仕事なんだよ」


「…は?」
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