君が眠る時には

美月ちゃんといる時にすればいいじゃん。


もう泣きそう…。


私は美月ちゃんの境遇に悲しんで下を向いている振りをしながら、涙が溢れそうになるのを必死に隠していた。


「最近の検査で病気が悪化してることがわかったらしくて、再入院」


口を開けば美月ちゃんのことばかり。


そんなに美月ちゃんが大切?


「まーでも、美月のことだからすぐに退院するさ」


……大切だよね。


だって、すごく嬉しそうな顔してるもん。


そりゃそうだよね。


あんな可愛い子がそばにいて笑いかけられてたら、病気なんて治っちゃうほど嬉しいよね。


「雪もあいつと仲良くしてやってな。なんか友達少ないらしくて…。なんでだろうな、あんなに明るいのに」


葵にはわからないよ。


女の世界のことなんて。


私にはわかる。
< 97 / 187 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop