はちみつドロップス
「問題発言だな……今の」
「天って、あぁいう無表情だけどどこか面倒見が良くて、器用だけど不器用な性格した男の子に弱いから……ねぇ、高原くん?」
まるで誰かさんだなぁ~。
なんて言いながらケタケタと笑う慶斗は、とりあえず無視。
「……で、具体的に何するんだ?」
天の腕を引き、やたらに近付いていた修護から離した所で皇楽が尋ねる。
「手伝ってくれるの?」
「ありがとうございます」
目をランランと嬉しそうに輝かせる天を左に、向かいからはさっき天にしていたのと同じように皇楽の両手を握った修護。
皇楽は暑苦しそうに顔をしかめていた。
「やっぱり高原くんって面倒見良いよね」
「高宮が放っとけないだけだろ。意外と嫉妬深いなぁ~皇楽」
クスクスと笑う絵那と慶斗も加わり、五人は放課後の家庭科室で待ち合わせることにした。