暴君陛下の愛したメイドⅡ【完】



「……初対面の君にこのような話をするのもあれだが、私には突如消えた妹がいた」

そう言ってポツリ…と呟くように喋る。

「消えた……妹?」

又してもその侍女は驚いた。何故だか混乱しているようにも見える。


「何年も前の話になるのだが、その名は…………



















ジル・ギャビン。もしかして、君ではないのかい?」


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