暴君陛下の愛したメイドⅡ【完】
「実に勝手ながら……私はスフィア様の事を友達だと思っております。そしてこれからもスフィア様といろんなお話をし、たくさん交流していきたいと考えております」
「………友達?私とお妃様が」
他国のお妃様と王位にまだついていない王子の側妻とでは持つ権力も位もかなり違う。
それなのにアニーナ様はこの私の事を友達だと思ってくださっているの?
「嫌……だったでしょうか?」
何も言わずに固まっている私を見て、アニーナ様は不安げな表情を見せた。
「そ……そんな事ございません!!恐縮でございます…っ」
一歩間違えたら品格も問われかねないと言うのに、アニーナ様は本当に不思議な方だ。
「私で宜しければこれからもどうか仲良くして下さいませ」
軽くお辞儀をしそう言葉を返すと、アニーナ様はまるで花がほほ笑んだかのように笑顔を見せた。
「スフィア様、私の方こそよろしくお願い致します」