暴君陛下の愛したメイドⅡ【完】
「……話は変わりますがアニーナ様方は今後どのようにお過ごしになられるのですか?用事が済んだのであれば……もう母国に帰られるのでしょうか…?」
「どうでしょう……。陛下、この後のご予定は既に決められて居られるのでしょうか?」
元々アニーナ様はこのガルゴ王国の者でなくアンディード帝国の者。そして仲間が助けにきた以上ここに留まる理由もないだろう。
しかし……やっとアニーナ様と無事に再会できたというのに、何だか物寂しく出来る事ならもう少しだけ一緒にいてほしいと思ってしまう。
それはきっと私が我儘なだけなのかもしれないけれど……。
「一応、晩餐会に招待されているものでな。日を使い明日というハードスケジュールだが、妃は大丈夫か?」
「晩餐会とは例の王族同士が集まる顔合わせでございますね。まさかその正体を陛下が受けていたなんて少々驚きではございますが、問題ございません」
晩餐会に出席するとなれば、すぐにでもここを出発しないと間に合わないかもしれない。
ここに留まるのはやはり……無理そうだ。
「スフィア様」
「は、はい……!」
アニーナ様と陛下様のやり取りを前に余計な事を考えてしまったようで、アニーナ様のそんな声で我に返る。
お妃様を前に今、無礼な態度を取ってしまった。
アニーナ様と言えど、怒られるかもしれない。
私はそう思い気を引き締めたが、返ってきた言葉は私の思うようなものではなかった。
「今回は帰りますが……これが最後ではございません」
「それは………一体どういった意味でございますか?」
アニーナ様のお言葉に側に立つ陛下様もジッとアニーナ様を見つめる。