強引な彼の甘い溺愛に囚われて!
いつまでそうしていたかなんてわからない。
放心状態で、雷に怯え、ただ震えていた。
未だに鳴り止むことのない雷と窓を打ち付ける激しい雨の音。
あとどのくらい続くのだろうか…
准一さんを思い浮かべて涙が頬を伝った時、ふんわりと優しい温もりに包まれた。
「マキ…ただいま」
「───…え?」
固く閉ざしていた瞳を薄らと開けると、そこには愛しい人の姿。
涙で歪んで見えるその顔。
私は確かめるように恐る恐る手を伸ばした。
「准一、さん…?」
「遅くなってごめん。こんなに泣いて…」
私の頬に手を滑らせ目元の涙を親指で拭った。
冷たい手、時々頭の上から落ちてくる水滴に私は慌てて起き上がる。
「准一さん…濡れてるよ」
「ああ、慌てて帰ってきたから。なかなかタクシーも捕まらないし」
この天気だからさ、と笑って私を抱きしめた。
ああ、この温もりを私は待っていたんだ、探していたんだ。
「おかえりなさいっ…」