強引な彼の甘い溺愛に囚われて!

「帰れて良かったよ。電車が動き出したの7時頃でさ…」

「そっか…大変だったね。お疲れ様」


私もジュースを飲みながら准一さんの話に耳を傾ける。


「本当はもっと早く着くはずだったんだけど、ちょっと寄りたいところがあって」


そう言って、准一さんは足元にあった鞄を自分の元へと引き寄せて、何かを取り出す。

私は黙ったままその作業を見つめていた。

…なんだろう。

そして封筒から丁寧に一枚の紙を取り出す。

裏返したままテーブルに置いて、そっと私の目の前まで差し出した。


「見ていいの?」

「どうぞ?」


紙に手を掛けてゆっくりとそれを表に返す。

そしてある文字に視線が釘付けになった。


《婚姻届》


「これって…?え?え?どういうこと?」

「そのままの意味。本当はマキが大学を卒業する頃に話そうと思っていたんだけど…」


両肘をつきながらその手をクロスして顎を乗せて私を見つめる。


「でもまぁ。18歳になったから先に言っておいてもいいかなって」

「……っ」
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