独占したい、甘々に。【完】
「あの!写真は一切NGなんでやめてもらえますか!」


「ひっ、ひぃ!す、すみません…」





ちーちゃんの鬼の形相が効いたのか、お客さんは小さな悲鳴を上げ、教室を出て行ったのであった。






「さゆ、大丈夫だった?」


「うん…助けてくれてありがとう」





ほんとはちょっと怖かったけど…


でも、ちーちゃんがすぐに来てくれたからよかった。





…それにしても、私のこんな姿なんてどうして写真撮りたいんだろう。


可愛い子なら他にも沢山いるのに…不思議。





「あっさゆ!次のお客さん来たよ!いこ!」


「うんっ」





さっきのことは忘れて目一杯楽しまないとねっ





そして私は笑顔を浮かべ、次に来たお客さんの元へ向かったのだった。
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