独占したい、甘々に。【完】
私はちーちゃんの腕を引っ張り、校内を巡った。





焼きそばにタコ焼きにクレープ。


どこのご飯も美味しくて、すごく楽しかった。





体育館でショーを見ていると、そろそろ休憩時間が終わることに気がついた。





「あ、最後に悠乃のクラスだけ覗いてもいい?」


「私にお構いなしにどーぞ♪」





ちーちゃんのふふふっと怪しげに笑う姿が少し気になったが、時間もなかったため急いで向かった。





そして教室の近くまで来て、私は驚いた。





入口には女の子たちの長い行列ができており、私たちのクラスに劣らない大反響っぷりを見せていた。





「すごい人気になってるみたいだね」


「これはきっと日向くん効果なんじゃない?」


「やっぱ、そうなのかな」





流石に列に並んでいると時間に遅れてしまうため、私は窓の間から中の様子を伺った。





そこには接客をしている悠乃の姿があった。
< 109 / 265 >

この作品をシェア

pagetop