独占したい、甘々に。【完】
「さゆが話しかけたそうにしてたから♪」


「も、もう…ちーちゃん」





変に注目されてしまい顔が真っ赤になった。





「私先に戻ってるから、さゆも早く戻ってくるんだよ~」





そう言い残し、ちーちゃんは1人で帰ってしまった。





「俺と話したかったんだ?」


「へ?…そ、そりゃせっかくの文化祭だし…元気にしてるかなって」





執事姿は昨日こっそりと見ているわけだが、こう間近で見るのは今日が初めてだ。





キラキラとしたオーラを肌で感じる。





…やっぱ改めてみると、かっこいい。





「もう休憩時間終わり?」


「うん、もうすぐ戻らないと。忙しい時に呼び出してごめんね」


「平気平気。俺はもうすぐ休憩時間だから」





そんな会話をしていると、中から悠乃を呼ぶ声が聞こえてきた。
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