独占したい、甘々に。【完】
「やばっ、俺そろそろ戻るわ」


「うん、頑張って!」


「後で紗雪たちのクラス行くよ」





悠乃にそう言われ、ドキッと胸が強く脈を打った。





「こ、来なくていい…!」


「え、なんで」





な、なんでと言われても…





これ以上は口が裂けても言えない。





悠乃にコスプレ姿を見られるなんて、全く想像もしていなかったために、変に挙動不審になってしまう。





悠乃にあんな恥ずかしい姿、絶対見られたくない…!


絶対またからかわれるに決まってるし…





「だって私、キッチンにいるから来てもらっても会えないし…だから、ね?悠乃は他のところに行って楽しんでおいでよ」





私は必死に作り笑いを浮かべ、なんとかやりすごそうとした。





「ふ~ん、そっか」
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