独占したい、甘々に。【完】
そう悠乃が返事をしホッと胸を撫で下ろした。





…よかった。


これで、ひとまず安心だね。





「じゃ、またね悠乃」


「おう」





そう言って悠乃に背を向け歩き出そうとしたところで、私は足を止め振り返った。





「言い忘れたけど…」


「ん?」


「執事姿とっても似合ってるよ!頑張れ悠乃!」





私は満面の笑顔でそう言うと、逃げるようにこの場を立ち去ったのだった。





悠乃がどんな表情でそれを聞いていたのかは分かんないけど…


なんとなく顔を合わせるのが恥ずかしかったのだ。





私も後半頑張らないと…!


とりあえず急いで着替えて戻らないとね。





「…今の、反則だろ」
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