独占したい、甘々に。【完】
そして公園に取り残された私たちの間には、変な沈黙が流れていた。





「えっと…悠乃?私たちも帰ろ?」





何故かずっと黙ったままの悠乃の袖を掴む。





本当に今日の悠乃どうしちゃったんだろう。


何か嫌なことでもあったのかな。





「…帰るか~」





悠乃は大きなため息をつくと歩き出した。





その帰り道、私は悠乃にずっと疑問の声を投げかけていた。





「ねぇ悠乃、何かあったの?」


「別に?なんにもないよ」





悠乃はそう言って私の質問はことごとくはぐらかされた。





確かに今はいつもの悠乃に戻ってるけど…
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