独占したい、甘々に。【完】
納得がいかないと言った様子で、悠乃の隣で私は頬を膨らませていた。





絶対悠乃は何か隠してる!


言いたいことがあるなら言ってくれればいいのに…





そんな様子の私を見兼ねたのか、悠乃が口を開いた。





「…さっきの男って、紗雪とどういう関係なの?」





さっきの男…あっ、那津くんのことかっ





「那津くんは私の中学の頃のクラスメイトなの」





「中学…ね」





悠乃はそうポツリと呟いた。





何故そう呟いたのかは分からないが、それは悠乃の表情を伺っても分からなかった。
< 139 / 265 >

この作品をシェア

pagetop