独占したい、甘々に。【完】
「紗雪に聞いてほしいことがある」





そう言う悠乃の声色はいつになく真剣なものだった。





私に話…?


なんだろう…





少し怖かったが私はゆっくり首を縦に振った。





「俺、紗雪のことが好きだ」





「へ」





いっ、今なんて…





「紗雪のことが誰よりも好きなんだ」





そう言って悠乃はいつものクシャッとした笑みを浮かべていた。





悠乃が、私のことを好き…?
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