独占したい、甘々に。【完】
そして徐々に気になり始め、私も覗こうかと思っていると、ちーちゃんが興奮した様子で戻って来た。





「ねえねえっ凄いよ!やっぱり噂通り、すっごいイケメンの転校生がいる!」





そう言ってちーちゃんは目をキラキラと輝かせていた。





「ちーちゃん、多分その転校生さ私の」


「さゆもせっかくだし見てみなよっ!」





少し強引にちーちゃんに腕を引かれ、2組のドアの目の前までやってきた。





「ほらほらっあそこの窓際に居る人だよっ」





そう言って指さされた先には、女の子に沢山囲まれた悠乃の姿があった。





…やっぱり。





それほどの驚きはなく、だよねーといった気持ちだった。


しいて言うならば、これだけ人気になっていることに驚いたよね。





悠乃はというと、楽しそうに周りの人と話をしているみたいだった。





よかった元気みたい。


本当は話しかけたいけど、こんなに沢山人がいると、ちょっと厳しいよね。
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