独占したい、甘々に。【完】
悠乃が元気にしている姿を見て、自然と笑みが零れた。





「ちーちゃん、もうすぐ時間だし体育館移動しよ?」





悠乃の元気そうな姿も確認出来たし、満足した私はこの場から離れようとした。





「紗雪っ!」





そんな時、私の姿に気づいた悠乃が声をかけてきた。





悠乃の声に反応するように、周囲の視線が一気に私へと集まる。





そして悠乃は、目をパチパチとさせる私の元へやってきたのだ。





「え?え?えっ!?さゆ、イケメン転校生と知り合いなの!?」





隣でちーちゃんは目を真ん丸にさせ驚く。





しかし、この状況に驚いているのはちーちゃんだけではなかった。





周りにいる生徒たちほとんどが驚いているようで、小声で何か囁かれているみたいだった。





なっ、なんかすごく注目されてる…?
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