独占したい、甘々に。【完】
「文化祭って何やるの?」


「何でもあるよっ!美味しい食べ物だったり、ちょっとしたショーや、体験イベントとかいっぱいやるんだよ」





自慢じゃないけど、私の学校は文化祭には特に力を入れている。





プロの人達を招いての劇やショーはすごく盛り上がる。





文化祭当日は外部の人もやってくるため、人の数もすごく多いのだ。





「すげー!なんか今から楽しみになってきた」





悠乃は興奮した様子で声を弾ませていた。


そんな悠乃を見ていると、ついつい私まで楽しみになってくる。





「ふふっ私も文化祭がすっごく楽しみ」


「紗雪たちのクラスは何やるか決まった?」


「あっ、えーと…コスプレ喫茶をやることになりまして…」





何だか自分で言うのが恥ずかしくて、言葉を詰まらせた。





「えっコスプレ喫茶!?じゃ、じゃあ、紗雪もコスプレするの?」





と、悠乃は目をパチパチとさせ驚いているようだった。
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