独占したい、甘々に。【完】
「いやいやいや!私はコスプレするつもりないよっ…恥ずかしいし。だから裏方の方に回ろうかなって」





「えっ、あっ…うーん、そうなんだ」





そう言うと悠乃は何とも微妙な反応をしたのだった。





少し残念そうにしたかと思うと、それは安堵したような表情にも見える。





悠乃の様子に首を傾げながらも、あえて触れず話を進めた。





「悠乃のクラスは何やるか決まった?」


「意見が中々まとまらなくて、まだ決まってないんだよね」


「そっか~早く決まるといいね」





そう笑いかけると、悠乃は力強く頷いた。





それから思い出話やらなんやら話をしていると、私の家にたどり着いていた。





「そうだっ、よかったら家上がってく?お母さんもうすぐ帰ってくるし、悠乃に会いたがってたから」
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