独占したい、甘々に。【完】
「ごめん、今日は用事があるから家に帰らないといけないんだ。おばさんにはまた近々挨拶させてもらうよ」





悠乃は苦笑いを浮かべると、手のひらは胸の前で合わせた。





「ううん、大丈夫!お母さんにはまた伝えとくね」


「おう、んじゃまた明日」


「うん!またね!送ってくれてありがとう」





そう言って手を振ると、悠乃は私に背を向け歩き出した。





そんな後ろ姿を見送っていると、悠乃が急にくるりとこちらへ振り返った。





「悠乃?」





「言い忘れてたけど、今度から簡単に男を家に誘っちゃダメだよ?」





悠乃はそう言ってペロッと舌を出した。





「へっ?悠乃それって、どういう」


「じゃ、またねー」





悠乃に言葉の意味も聞けないまま、そのまま行ってしまった。
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