独占したい、甘々に。【完】
***





「おはよう悠乃!」


「おはよ」





一週間が経過し、約束通り悠乃は毎日私の家に迎えに来てくれていた。





大きな欠伸してるし眠いのかな。





「あ、ネクタイ曲がってるよ?」


「ん」





そう言って私は悠乃のネクタイに手をかける。





寝ぼけて結んだのかな。


寝坊助なところは本当に昔と変わんないな。





そして私は手際よく、悠乃のネクタイを結び直した。





「これでよしっ」


「紗雪、ありがと」





悠乃は眠そうに、ふにゃっと笑うと、私の頭をポンポンと撫でたのだ。
< 42 / 265 >

この作品をシェア

pagetop