独占したい、甘々に。【完】
「きっと紗雪が可愛いからみんな見てるんだよ♪」





「ええっ!?」





悠乃の冗談に小さく驚いた声をあげる。





今はそういう冗談いらないのにっ!


悠乃は気楽なんだな~…





周りの視線は一切気にしていないようで、さっきまでと変わらぬ様子を見せていた。





そんな悠乃の隣にいると、不思議と安心する。


周りのことなど気にしないでいられる。





やっぱ悠乃といると居心地いいな~





そんなことをしみじみと思っている間、悠乃が何を考えていたのか私は何も知らなかった。





「ほらっ早く行くよ」


「えっ悠乃…!?」





そんな声と共に、突然手をギュッと握られたのだった。
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