*続*恩返しは溺甘同居で!?~長期休暇にご用心!
(『出来る男 The休日編』だ~~っ!!)
眼福眼福、と一人、脳内妄想力を活性化させていると、目の前に立っている雨宮さんが「ぷっ」と小さく噴き出した。
「面白いな、この子。」
「そうなのよ。楽しいだけじゃなくて可愛くて頑張り屋さんの、私の自慢の‟妹”よ。」
千紗子さんと雨宮さんが顔を見合わせて微笑みあっている姿に、私は我に返った。
「すっ、すみませんっ!!」
(すっかり脳内世界に飛んじゃってたよぅっ。雨宮さんの前だっていうのにっ!)
焦って謝る私に、千紗子さんが「ふふっ」と笑い、雨宮さんは「じゃあ俺は書斎にいるから」とリビングを出ようとする。
「あのっ、もしお忙しくなければ、私のつまらない悩みを聞いてくれませんか?男性の意見も聞いてみたくて……」
私がそう言うと、振り返った雨宮さんは「いいよ。俺でよければ」と微笑んだ。