*続*恩返しは溺甘同居で!?~長期休暇にご用心!
「ちぃ……心臓に悪い。」
雨宮さんは、本当に心臓が止まっていたのかと思わせるほど深く長く息を吐きだすと、そのままカクンと項垂れるように千紗子さんの肩に額を乗せた。
千紗子さんは「ごめんなさい……」と心底申し訳なさそうに謝った。
二人の遣り取りを耳にすると同時に、引き剥がしかけた私の視線がある一点で留まった。
私のところからかすかに見える千紗子さんの右手は、おへその少し下あたりに当ててあって、雨宮さんはその上から両手を交差するように彼女を抱きしめている。
目の前でシャボン玉がパチンと弾けるような、そんな衝撃の後、私は瞼を三回瞬いた。
「千紗子さん…もしかして……」
私の呟きに、二人が同時にこちらを振り返った。
その二人の顔を見た瞬間、私は確信した。