*続*恩返しは溺甘同居で!?~長期休暇にご用心!
「泣かせてばかりだな……」
弱り切ったような声に恐る恐る顔を上げると、切なげに瞳を細めて私を見下ろす修平さんの顔があった。
「杏奈のこと、大事にしたいっていつも思ってるのに、大事にするどころか困らせたり泣かせたりしてばかりだ……俺のこと、もう嫌になったなら遠慮しないで言ってほしい。」
思いも寄らない言葉が降ってきて、私は目を大きく見開いた。
「杏奈が熱を出して辛い時に、あんなふうに君を責めるような台詞を言って強引なことをして……俺は自分が許せなくて、仕事が忙しいのを理由に君の前から逃げたんだ。出張中も少しの暇でも杏奈の泣き顔を思い出して、それを振り切るように次々に仕事をしてたら、メールや電話すら出来なかった……いや、きっとそうするのも怖かったんだ。」
修平さんの口から次々と出てくる言葉に、私はただただ驚くばかりだった。
あんなことになってから、私だけがずっと悶々と悩んでいるのだとばかり思っていたけれど、そうではなかったのだ。
「でも、きちんと誠心誠意謝ろうと思って、仕事を終わらせて帰って来たんだ。」
真摯な瞳で私を見つめると、修平さんはさっきと同じように頭を下げた。
「本当に悪かった。申し訳ない。」