*続*恩返しは溺甘同居で!?~長期休暇にご用心!
 
 頭を下げたままの私の視界に、修平さんの両手が入ってきたのが見えた後、その両手はさっきとは逆に私の両手を取って、優しく包み込んだ。

 「杏奈、顔を上げて?」

 優しい声に、ゆっくりと頭を持ち上げると、声と同じように優しい瞳に迎えられる。

 「俺のこと、許してくれるの?」

 首を少し傾げて甘く乞うようにそう問われ、私は小さく頷いた。

 「ありがとう、杏奈。俺は杏奈の気持ちならどんなことでも知りたい。戸惑いも怒りも不安も、どんな些細なことでもいいから教えて欲しい。そのままの杏奈のことが好きだから、君の気持ちも何もかも、全て丸ごと受け止めたいんだ。」

 真摯な双眸がじっと私を見つめる。
 彼の言葉が紛うことない本音なのだと伝わってきて、心が震えた。

 「うん…私もこのままじゃダメだって思ったの。自分のことは全然自信がないけど、だからいつまでも怖がってないで、私のことを想ってくれる修平さんを信じようって。」

 かすかに滲んだ瞳で、無理やり笑顔を作る。

 「あなたの一番近くに、私は居てもいいですか?」

 少しだけ歪んだ顔ではにかんだ私を、修平さんの両腕がしっかりと包み込んだ。



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