*続*恩返しは溺甘同居で!?~長期休暇にご用心!
「ぷっ、」
どこからか吹き出すような声が聞こえた気がした。
それは気のせいではなかったようで、段々と大きくなる笑い声に、私は修平さんの胸元から顔を上げて声の方を向いた。
「あははははっ、修平のそんな言葉が聞けるとは!顔を出した甲斐があったよ!」
心底楽しそうにそう言った男性は、さっきカヤさんのご主人と一緒にいた人だ。
その男性は五十代くらいだろうか、長身でガッシリとした体躯にシルバーヘアーを後ろに流していて、ロマンスグレーという言葉がぴったりだ。
修平さんはその笑っている男性をじろりと睨むと、憮然とした顔で言った。
「何か文句がありますか、社長。」
「しゃっ、〜〜!」
思わず叫びそうになった声を何とか呑み込む。
(しゃ、社長って、TAKI建設の社長ってこと!?ってことは修平さんの伯父さま!?)
次から次に与えられる情報に、頭の情報処理能力が追いついて来ず、もう何が何やら、だ。