*続*恩返しは溺甘同居で!?~長期休暇にご用心!

 「それともまだ言い逃れする気かな?」

 村上さんはグッと言葉に詰まったが、観念したように肩を落として項垂れた。

 「す、……すみませんでした。」

 消え入りそうな声が耳に届く。
 隣の修平さんを見上げると、彼はまだ怒っているのか鋭い瞳で村上さんを見て何か言いたそうに口を開こうとした。

 けれど修平さんが言葉を発する前に社長さんが話し出す。

 「瀧沢室長、君の怒りは分かるがこれ以上パーティを妨げることは君も本意ではないだろう?この子は俺が一旦預かろう。だからこの場はこれで納てくれないか?」

 「……社長がそう仰るなら。」

 完全に納得したわけではない、という気持ちが修平さんの声から伝わる。

 社長さんは小さく頷くと、今度は私に向かって

 「杏奈さんもすまないね。また改めて謝罪に伺おう。では。」

 そう言って村上さんとカヤさん夫妻を連れて、会場を後にしたのだった。










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