*続*恩返しは溺甘同居で!?~長期休暇にご用心!
「人を薄情者扱いしないでくれるかな。」
「あら、別に薄情だとは言っていないわよ。ね、健太郎。」
「あ、ああ。」
「ただ、修平くんは友人を家に呼ぶタイプじゃないのよ、と言いたいだけだわ。」
「確かに、シュウと飲むときは大抵外か、もしくは俺たちのうちだったな。」
「ああ…この家はずっと『ばあちゃんち』っていう感覚だったから、友人を呼ぼうとは思わなかったんだ。祖母ちゃんが死んだ頃には、友達付き合いは外でする習慣がついてたしなぁ…ごめん、今更だけど、俺ずいぶん不義理だった…」
「やだ、謝らないで。別に責めてるわけじゃないのよ。今回だって強引にお願いしてお伺いさせてもらって、本当は申し訳ないと思っているんだもの。」
「それは、まあ、約束したからな。」
「約束?」
三人の遣り取りを黙って聞いていた私の耳に飛び込んできたその単語を、思わず聞き返してしまった。
「あなたと最初にこの家の玄関先で出会った後、修平くんに言ったの。」
「何をですか?」
「『可愛い女の子が来てたことは黙ってる』って。」
遥香さんはパチンとウインクを飛ばしてきた。
「しかもその次に会った時には一緒に暮らしている雰囲気だったのに、修平くんにどんなに聞いても何も教えてくれないんだもの。だから『今度修平くんの家に呼んでくれたら、このことは黙ってる』って言ったのよ。」
「遥香…お前ってやつは…」
呆れた顔をした健太郎さんが、遥香さんのことを「こらっ」と叱るように小突く。
するとさっきまでの勢いはどこへやら、突然小さくなった彼女がしどろもどろに言葉を続けた。
「だって、さすがにこっちは友人だと思ってるのに、何も教えてくれないから腹が立っちゃって。…脅すようなことしてごめんなさい。」
「もういいよ。俺も悪かったし。」
「ありがと。でもお陰で杏ちゃんと知り合えて、とっても嬉しいわ。」
「遥香さん…私も嬉しいです。」
二人が今日ここに来た成り行きが分かった私は、なんだかスッキリした気持ちになった。
修平さんが私にずっと申し訳なさそうな顔をしていたのは、自分がした約束が私を振り回しているように思えたからだろう。
「あら、別に薄情だとは言っていないわよ。ね、健太郎。」
「あ、ああ。」
「ただ、修平くんは友人を家に呼ぶタイプじゃないのよ、と言いたいだけだわ。」
「確かに、シュウと飲むときは大抵外か、もしくは俺たちのうちだったな。」
「ああ…この家はずっと『ばあちゃんち』っていう感覚だったから、友人を呼ぼうとは思わなかったんだ。祖母ちゃんが死んだ頃には、友達付き合いは外でする習慣がついてたしなぁ…ごめん、今更だけど、俺ずいぶん不義理だった…」
「やだ、謝らないで。別に責めてるわけじゃないのよ。今回だって強引にお願いしてお伺いさせてもらって、本当は申し訳ないと思っているんだもの。」
「それは、まあ、約束したからな。」
「約束?」
三人の遣り取りを黙って聞いていた私の耳に飛び込んできたその単語を、思わず聞き返してしまった。
「あなたと最初にこの家の玄関先で出会った後、修平くんに言ったの。」
「何をですか?」
「『可愛い女の子が来てたことは黙ってる』って。」
遥香さんはパチンとウインクを飛ばしてきた。
「しかもその次に会った時には一緒に暮らしている雰囲気だったのに、修平くんにどんなに聞いても何も教えてくれないんだもの。だから『今度修平くんの家に呼んでくれたら、このことは黙ってる』って言ったのよ。」
「遥香…お前ってやつは…」
呆れた顔をした健太郎さんが、遥香さんのことを「こらっ」と叱るように小突く。
するとさっきまでの勢いはどこへやら、突然小さくなった彼女がしどろもどろに言葉を続けた。
「だって、さすがにこっちは友人だと思ってるのに、何も教えてくれないから腹が立っちゃって。…脅すようなことしてごめんなさい。」
「もういいよ。俺も悪かったし。」
「ありがと。でもお陰で杏ちゃんと知り合えて、とっても嬉しいわ。」
「遥香さん…私も嬉しいです。」
二人が今日ここに来た成り行きが分かった私は、なんだかスッキリした気持ちになった。
修平さんが私にずっと申し訳なさそうな顔をしていたのは、自分がした約束が私を振り回しているように思えたからだろう。