*続*恩返しは溺甘同居で!?~長期休暇にご用心!
 「杏奈、酔った?大丈夫?」

 「あっ、」

 意識が完全に内に入っていたから、修平さんに顔を覗き込まれて、ハッとなった。

 「お水、飲むだろ?持ってくるな。」

 「う、うん。ごめんね。」

 椅子から立ち上がりざまに私の頭を一撫でしてから、修平さんが冷蔵庫の方へと向かっていく。
 その後姿を見ていると、なんとなく胸が切なく痛んだ。

 「杏ちゃん大丈夫?」

 目の前の遥香さんが心配そうに私を見ている。
 その彼女の白い頬も、アルコールのせいでほんのり桃色に色づいている。

 「大丈夫です。ご心配かけてしまってすみません。私、アルコールには弱くって…」

 「そうなの、無理して飲まないでいいからね。」

 「はい。」

 そう言っているうちに、水の入ったグラスを持った修平さんが戻ってきた。

 「はい、水。おかわりも持って来たから。」

 「ありがとう、修平さん。」

 彼の手からグラスを受けとってゴクゴクと一気に飲み干す。

 弱い酎ハイ一杯と白ワインをグラスに半分飲んだだけなのに、それだけで酔ってしまう自分が恨めしい。

 (もっと沢山飲めたら、修平さん達の話にも臆せず入っていけるのかな…。)

 空になったグラスを見つめながらそんなことすら考えてしまう。

 最近の私はちょっと変だ。
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