*続*恩返しは溺甘同居で!?~長期休暇にご用心!

 「ここでいいかな。」

 修平さんが私を連れて来たのは、図書館のすぐ隣にある大きな公園だった。
 
 私の勤める中央図書館は、市役所や保健センターなどの行政機関と、市民会館や体育館などの公共施設がひとまとめに集まっている敷地の一角にある。

 それぞれの建物が円のように建っていて、その中央部分は公園になっている。
 公園には子ども向けの遊具だけではなく、大きな噴水があったりバラ園が備わっていたりして、市民の憩いの場を担っていた。

 修平さんは樹木が生い茂ってちょうど木陰になっているベンチに持って来た荷物を降ろした。
 彼が肩から下げていたトートバックの中に手を入れて、小ぶりなレジャーシートを半分折りの状態でベンチの上に敷く。

 「制服を汚しちゃいけないからここに座って。」

 「ありがとう。」

 彼に勧められた通りにそこに腰を下ろした。
 私のすぐ隣に腰を下ろした修平さんがおもむろにトートバッグの中に手を入れて、中から何かを取り出して私の膝の上に置いた。

 「あんまり良い出来とは言えないんだけど…」

 何やら言いにくそうにモゴモゴと言う彼に、(なんだろう?)と思いながら膝の上の物を見る。

 小さな紙袋に包まれたそれを開けると、

 「お弁当!!」

 現れたのは、いつも私が使っているお弁当箱だった。
 
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