*続*恩返しは溺甘同居で!?~長期休暇にご用心!
「あ、電話だ…ちょっとごめん。」
ポケットの中から携帯を取り出した修平さんは、掛かってきた電話を取りながら、ベンチから少し離れたところに移動した。
「お仕事かな?」
足元に大人しく寝そべっているアンジュに話しかけるように言いながら、彼女の頭を撫でる。
私に返事をするようにアンジュの尻尾がフサフサと揺れる。
「アンジュが何て言ってくれてるか、私にはまだ分かんないなぁ。」
早くアンジュの言わんとしていることが理解できるくらいになりたいな、と思いながらその背中をゆっくりと撫でていく。
アンジュの背を撫でていると、フッと手元が陰った。
修平さんの電話が終わって、彼が戻って来たのかも、と思って顔を上げる。
顔を上げた先には、知らない女性が立っていた。