クールな御曹司の甘すぎる独占愛
《本当はもっと早く電話したかったんだけど、美弥を寝かしつけていたら一緒に寝入っちゃって》
いったいどんな急用なのかと、奈々が耳を澄ませて待っていると。
《水瀬さんのこと、奈々に聞いておかなくちゃと思って》
「……水瀬さん?」
彼がどうしたのだろうか。
《コンサルタントなんて言うから、てっきりもっと年配の人を想像したじゃない。うちの銀行に出入りするコンサルタントは、みんな五十歳はゆうに超えてるもん》
「だよね」
奈々も真弓と同じ印象を抱いていた。まるでテレビドラマや映画で、俳優が演じているようにも思える。
《奈々の彼氏なの?》
核心を突く話が振られて言葉がすぐに出てこない。軽く息を吸い気持ちを落ち着かせる。