クールな御曹司の甘すぎる独占愛
もちろん晶は、それを仕事の成功で封じ込めたが。
ウイリアムとはそのあと別れたそうだが、おかげでその分、晶に気持ちが一心に向いている気がしてならない。そういう経緯もあるため、晶はミヤビにはどうしても一線を引いて接してしまうのだ。
「……わかったよ」
了承する以外になかった。ここで騒ぎ立てられたら元も子もない。
「ここで待っていてくれ」
晶はスマホを取り出し、ある店の連絡先を表示させた。
ミヤビはそれを自分のスマホに登録してから、「待ってるから必ず来てよね」とキスを投げてようやくエレベーターに乗り込んだ。