クールな御曹司の甘すぎる独占愛
宮内は満足そうに目を細め、うれしそうに口を開く。
「晶にもちゃんといたよ、彼女と呼べる存在は。悔しいけど、選び放題と言ってもいいくらいに言い寄られていたからね」
やはり奈々の予想どおりだ。女性が放っておくはずがない。
「でも、どの彼女とも長くは付き合っていなかったな」
「……それはどうしてなんですか?」
「さぁ、それは本人じゃないから俺にもわからないけど」
宮内は肩をすくめて両手を広げてみせた。
「ただ言えるのは、自分から欲しくて手に入れた彼女じゃなかったってことかな。本気には見えなかった」
「本気じゃ、なかった」
奈々は宮内の言葉をゆっくり復唱しながら、晶に告白されたときのことを思い返す。
宮内によれば、少なくとも大学生のときには、奈々に対するように情熱的に誰かを求めたことがなかった。思わず心が弾む情報を聞き、奈々の顔が自然とほころぶ。