クールな御曹司の甘すぎる独占愛

「ま、俺は話ができればいいけどさ」


宮内はちょうど入ってきたスタッフに奈々の分は片づけるようにお願いし、「お茶くらいはいいだろ?」と日本茶を入れさせた。

話し方が人に悪印象を与えがちだが、宮内はそこまで悪い人間じゃないのかもしれないと、奈々はふと思う。自分にとって有益な情報をもたらせた人物という欲目が働くのか、それとも喜ばしい話を聞いて気持ちに余裕があるからなのか。奈々は宮内に対する苦手意識が、ほんの少し和らいだのを感じていた。

ただ、宮内とは犬猿の仲だと晶から聞いていたから、仲の悪かった相手の恋人にどうしてそこまで興味をもつのかと不思議だ。


「宮内さんは晶さんとあまり仲が良くなかったと伺いましたが、どうしてそこまで気になるんですか?」
「キミは、意外とはっきり言うタイプなんだな」
「……すみません」


宮内は目を丸くしてから苦笑いを浮かべた。


「まぁ、水瀬に嫌われていたのは確かだけど」
「宮内さんはそうじゃなかったんですか?」
「正直、好きではなかったな。というか、なんでも持っている水瀬が妬ましかったと言ったほうが正しいか」

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