クールな御曹司の甘すぎる独占愛
「キミも、なかなか頑固な性格だね。ま、そんな女性は嫌いじゃない。いいよ。引き受ける」
「ありがとうございます……!」
本当によかったと、奈々は胸を撫で下ろす。今ここで宮内に断られたら、このあとを思うように進められない。
奈々が宮内に深く頭を下げたとき。個室のドアが開き、そこから依子が顔を覗かせた。
「奈々さん、水瀬さんがお見えになっているんだけど……?」
「ありがとうございます。こちらにお通ししていただけませんか?」
奈々が動じもせずに答えると、依子は宮内をチラッと見てから「本当にいいの?」と念を押した。
この前の修羅場のような現場に居合わせた依子だから、心配するのは当然だろう。ひとり足りないが、あのときの三人がここに集結するのだ。
実は今朝、晶にも今夜少しだけでいいから時間をとってほしいとお願いしていた。
「おい、ちょっと待て。今の話、これからすぐやる気?」
宮内が珍しく取り乱す。テーブルに身を乗り出し、やめろとばかりに奈々に手を伸ばした。