クールな御曹司の甘すぎる独占愛
しばらく車を走らせ、都会のオアシスとも言える大きな公園の駐車場に止める。昼間は家族連れやペットの散歩、ジョギングする人たちなどで賑わう公園は、夜の九時近くにもなれば閑散としていた。
ギアをパーキングに入れた晶は、ミヤビへゆっくりと視線を合わせる。
「ミヤビ」
「うん、なあに?」
「SNSにとんでもないことをアップしたそうだが」
「……え? なにが? どんな?」
キラキラと輝いていたミヤビの瞳が一瞬光を失ったが、すぐに持ち直す。
「光風堂の和菓子の批判」
「そ、それはだって本当だもの。見た目は確かにかわいらしいけど、味は普通だし。っていうか私、生クリームのほうが好きなんだもん」
「奈々を落とし入れるために書いたんだろう? 俺と別れなければ書くって脅したんだって? それから俺を解雇するようエージェンシーを使ってネクサス・コンサルティングに働きかけようともしたそうだね」
「なっ……」
さすがに晶のそのひと言にはミヤビも言葉に詰まった。なにかをじっと考えるように唇を噛みしめてから、おそるおそる口を開く。