クールな御曹司の甘すぎる独占愛
「もういいから」
毛布を頭から被ったまま、ミヤビがポツリと呟く。
「ミヤビ?」
晶が名前を呼ぶと、勢いよく毛布をとりミヤビが顔を出した。不機嫌な様子に変わりはないが、顔を見せてくれたのは大進歩。晶は椅子を引き寄せ、再び腰を下ろした。
「やっと出てきてくれたか」
安堵のため息をともに言葉を吐き出す。
「晶、しつこいわ」
「……しつこい?」
まさかそう言われるとは思わず、晶が聞き返す。
「だって、私がずっと無視してるのに、凝りもせずここに通ってくるんだもの。私のことなんか、これっぽっちも心配なんかしてないくせに。早くあの人のところに行きたくて仕方がないくせに」