クールな御曹司の甘すぎる独占愛

「俺が奈々さんを?」
「そうですよ」


顎を引き、明美がコクコクと頷く。


「いやいやいや。水瀬の本気になる女に興味があっただけで、そこに恋心は存在していない。というか、むしろそう見せかけて明美ちゃんの気を引こうとしてたとは思わない?」


今度はその首を横に一心に振った。

宮内さんが私の気を引こうとして? まさか、そんなこと。奈々さんのほうがうんと綺麗だし、私なんて童顔で、洗練されてもいないし。

宮内の言葉が信じられず、明美は驚きに目を丸くするばかり。そんな明美を見て、宮内は愛おしそうに目を細めた。


「そろそろ俺も我慢の限界。だから、今夜は明美ちゃんの気持ちをもらってく」
「な、な、なにを言ってるんですか。ふざけるのはやめてください……!」


気持ちをもらうって、なに。我慢の限界って、どういう意味。
唇を震わせながら、明美が半歩ずつ下がっていく。

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