クールな御曹司の甘すぎる独占愛
コンサルを仕事にしている水瀬に無料で相談に乗ってもらうなんてできない。奈々は断るのに必死だ。
「俺の勤務時間外なら問題ないんじゃない?」
水瀬はさらなる提案で奈々に畳みかける。
「勤務時間外なんてなおさらダメです。水瀬さんの貴重な時間を奪うわけにはいきません」
それこそ余計に無理。ただでさえ忙しい身だろう。そんな彼が自分の自由時間を使って相談に乗ろうなんて無謀すぎる。
「その貴重な時間を奈々さんと過ごすのが、俺の希望だとしても?」
「えっ……?」
不意打ちで向けられた水瀬の真っすぐな眼差しに、奈々の心臓が鼓動を速く打ち始める。
――水瀬さんの、希望? 私と過ごすことが? ううん、そんなことはあるはずがない。水瀬さんが私と過ごしたいからだなんて。
水瀬のセリフをそのまま額面どおりに受け取りそうになり、奈々の心は激しく揺れ動いた。
「奈々さんを助けたいんだ」