クールな御曹司の甘すぎる独占愛
切実な想いが奈々の口からこぼれる。
「俺がそうはさせないから」
そう強く言い切った水瀬は、奈々の不安を取り除こうと優しい表情を浮かべた。
そんな顔と頼もしい言葉に、奈々は救われる思いだった。
「よし、じゃあ早速いろいろと見ていこう。奈々さん、こっちいい?」
水瀬は隣のテーブルから椅子を引っ張り、そこへ奈々を座らせる。
「経費の中でも大きく占める賃料。これはエステルに出店している以上、仕方がないだろう。交渉次第では家賃引き下げも可能だが、それはおいおいにして……」
水瀬はマウスを操作して画面をスクロールしていく。
「それから人件費。これも必要最低限で賄っているようだね」
「はい。売上が好調なときにはサービススタッフがもうひとりいましたが、家庭の事情で辞めたときに補充はしませんでした」