クールな御曹司の甘すぎる独占愛

「確認もせずにいきなり話して悪かったけど」
「光風堂にとってみれば、もったいないお話です」
「じゃ、決まりでいいのかな?」


水瀬が奈々と依子にそれぞれ尋ねる。
ふたりは一度目を合わせてから「はい」と水瀬に答えた。


「依子さん、彼女をどうぞよろしくお願いします」


椅子から立ち上がり両脇に手をピシッと揃え、水瀬が丁寧に頭を下げる。
奈々も急いで立ち、水瀬と同じように「よろしくお願いします」と深く腰を折った。

< 97 / 322 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop