国王陛下はウブな新妻を甘やかしたい
「……そうか」
そのレイの口調は不思議と柔らかく、普段見せる鋭い雰囲気とは違い慈悲さえ感じた。それだからか、ミリアンは無意識に言葉を続けた。
「私は母と物心ついた時から小さな村で暮らしていました。村の名前は思い出せませんが、このロザリオをもらった日……村が奇襲に遭って、その時に母は殺されました」
思い出したくない過去。今でも目に焼き付いている母の亡骸。それが脳裏をよぎるたびに胸がチクリと痛む。
「なるほど。では、そのロザリオは母上の形見というわけだな?」
「そうです。殺された母のそばにフードを被った男の人がいたのだけは覚えてるんです。それで、初めてレイ様に会った時……姿が似ていて、思わず剣を振るってしまったんです。申し訳ありませんでした」
衝動的な行動だったとはいえ、証拠もないのに剣を向けてしまったことは今でも悔いていた。それもラタニア国王に。
「私は……私は母を殺した相手を必ず見つけ出して、いつか仇を取ると決めたんです。そのためなら、どこまでも追いかけていくつもりです」
力強い口調で言うと、すっとレイが腰を上げて立ち上がった。
そのレイの口調は不思議と柔らかく、普段見せる鋭い雰囲気とは違い慈悲さえ感じた。それだからか、ミリアンは無意識に言葉を続けた。
「私は母と物心ついた時から小さな村で暮らしていました。村の名前は思い出せませんが、このロザリオをもらった日……村が奇襲に遭って、その時に母は殺されました」
思い出したくない過去。今でも目に焼き付いている母の亡骸。それが脳裏をよぎるたびに胸がチクリと痛む。
「なるほど。では、そのロザリオは母上の形見というわけだな?」
「そうです。殺された母のそばにフードを被った男の人がいたのだけは覚えてるんです。それで、初めてレイ様に会った時……姿が似ていて、思わず剣を振るってしまったんです。申し訳ありませんでした」
衝動的な行動だったとはいえ、証拠もないのに剣を向けてしまったことは今でも悔いていた。それもラタニア国王に。
「私は……私は母を殺した相手を必ず見つけ出して、いつか仇を取ると決めたんです。そのためなら、どこまでも追いかけていくつもりです」
力強い口調で言うと、すっとレイが腰を上げて立ち上がった。