国王陛下はウブな新妻を甘やかしたい
「この国では私の許可のない薬草や調合した薬を販売することは違法だ。取り締まっても違法販売が後を絶たない、それは治療薬が高価なものだからこそ起こる負の連鎖……それを食い止めるため、薬が身近なものになるようにするためにこうして研究を重ねている」
レイと会話をしながら噴水の前のベンチに座る。こうして話していると、国民を思う気持ちが垣間見えて普段冷淡に振舞っているのは、国王の威厳と保つためにわざと演じているのではないかとさえ思えてくる。
「ここにはどのくらいの花が栽培されているんですか?」
「まだ研究段階のものもあるが数百種類は……中にはどんなに手塩にかけても育たない気難しいものもある。こっちに来てみろ」
レイがベンチから立ち上がり、生い茂る植物の合間を縫って歩いていく。ミリアンもそれに続いた。そして彼が立ち止まった先には、青々とした細い葉をつけた低木がひっそりと息づいていた。しかし、花を咲かせている周りの植物とは違い、ここだけまだ春が来ていないかのようにまったく花の影も見られなかった。
レイと会話をしながら噴水の前のベンチに座る。こうして話していると、国民を思う気持ちが垣間見えて普段冷淡に振舞っているのは、国王の威厳と保つためにわざと演じているのではないかとさえ思えてくる。
「ここにはどのくらいの花が栽培されているんですか?」
「まだ研究段階のものもあるが数百種類は……中にはどんなに手塩にかけても育たない気難しいものもある。こっちに来てみろ」
レイがベンチから立ち上がり、生い茂る植物の合間を縫って歩いていく。ミリアンもそれに続いた。そして彼が立ち止まった先には、青々とした細い葉をつけた低木がひっそりと息づいていた。しかし、花を咲かせている周りの植物とは違い、ここだけまだ春が来ていないかのようにまったく花の影も見られなかった。