国王陛下はウブな新妻を甘やかしたい
「し、失礼しました!」
慌てて視線をずらすと、寝室にはふたり寝そべってもまだ幅が余りそうなくらい大きなベッドがあり、高価な木材で作られているようで艶光りしていた。ベッドサイドのテーブルには、火を灯したランプと陶器の水差し、コップが置かれていたが手を付けた形跡はない。閉められたカーテンの隙間から月の光が差し込んでいる。
驚きながらムッとしたような表情でレイはミリアンを睨んでいるが、その右の腹には痛々しいくらいの刺し傷が包帯に巻かれていた。
「別にいい。まったく、お前はよほど作法に無知だとみえる」
「申し訳ありません。お返事がなかったのでどうかしたのかと……あの、お体の具合は……?」
先ほどセルゲイはまだ熱が下がっていないと言っていた。それなのに、レイは服に着替えて外套を纏い、平然とどこかに出かけようとしている。
「なにをなさっているのですか?」
「お前には関係のないことだ」
冷たく言われるとミリアンの胸がチクリと痛む。
慌てて視線をずらすと、寝室にはふたり寝そべってもまだ幅が余りそうなくらい大きなベッドがあり、高価な木材で作られているようで艶光りしていた。ベッドサイドのテーブルには、火を灯したランプと陶器の水差し、コップが置かれていたが手を付けた形跡はない。閉められたカーテンの隙間から月の光が差し込んでいる。
驚きながらムッとしたような表情でレイはミリアンを睨んでいるが、その右の腹には痛々しいくらいの刺し傷が包帯に巻かれていた。
「別にいい。まったく、お前はよほど作法に無知だとみえる」
「申し訳ありません。お返事がなかったのでどうかしたのかと……あの、お体の具合は……?」
先ほどセルゲイはまだ熱が下がっていないと言っていた。それなのに、レイは服に着替えて外套を纏い、平然とどこかに出かけようとしている。
「なにをなさっているのですか?」
「お前には関係のないことだ」
冷たく言われるとミリアンの胸がチクリと痛む。