国王陛下はウブな新妻を甘やかしたい
「や、やめて……そんな、醜いところに……」

「醜い? 確かに見た目はそうかもしれないが、この火傷の痕も私にとっては美しいものだ。だからこうして愛でているだろう?」

ミリアンは粟立つ肌に唇を噛んで、言いようのない感覚にぎゅっと目を閉じた。触れられる度に身体が燃えるように熱くて仕方がない。ほんの少しの隙間から、自分でも信じられないような熱い吐息がこぼれていく。

「お前、今自分がどんな顔をしているかわかるか?」

「え?」

「その潤んだ瞳、最高にそそられる」

「んぅッ――!」

上気した頬に手をあてがわれると、今度は荒々しく口づけられる。

ミリアンは抵抗する術をなくし、されるがままに唇をふさがれる。するとそのうち、やめて欲しいのになぜかもっとその熱が欲しくて自分から追いかけたくなるような衝動にかられた。粘着質な水音が羞恥心を煽り、ミリアンはつい理性を失いそうになってハッと我に返ると、レイの肩を掴んで押し戻した。ただの口移しのはずなのに、妙に官能的な雰囲気がミリアンを気恥ずかしくさせてならなかった。
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