国王陛下はウブな新妻を甘やかしたい
「なんだ、お前、これが嫌いなのか?」

「きゃああ!」

レイがニヤリとしたかと思うと、目の前にずいっと指先に載せられた芋虫が突き出され、ミリアンはついに声を上げてその場にへたり込んだ。

「あっははは!」

「わ、わ、笑い事じゃ……」

恐怖で言葉もままにならないミリアンを横目に、レイが芋虫の好きな葉にそれをそっと載せる。

「お前のその顔、しばらく思い出して笑っていられるな」

よほど滑稽だったのか、レイはまだクスクスと笑っている。

(も、もう……虫が苦手だって気が付いたくせに、わざとね)

頬を膨らませてむくれていると、レイが片膝をついてそんなミリアンにそっと手を伸ばした。
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